福島県絹人繊織物構造改善工業組合とは
川俣の絹織物は、昭和30年頃までは主に軽目羽二重を生産していましたが、国内外の環境の変化に伴い、化合繊織物を取り入れ、羽二重の技術を活かし和装裏地、スカーフ地中心へと変り、昭和50年代には、横浜における絹織物スカーフ生産の約半数を生産し、国内有数のスカーフ地産地として発展してきました。
その後、中国を中心としたアジア諸国からの安価な生地・製品の輸入と、国内市場の低迷等が進む中、新商品の開発、販路開拓、人材育成事業に取り組み、従来の大量生産型産地から、少量・短納期への対応を図り、昭和57年に「第1回ふくしまのおりもの展」を東京日本橋「綿商会館」において開催し、以後32回の単独展の開催、海外展へ参加、ジャパンクリエーションへの参加等、新たな販路の開拓を図り、新しい取引ができるなどの成果を得ています。
また、平成18年頃よりファッション関係の大学、専門学校等とのコラボレーションに取り組み、産地の生地を使い、学生の自由なテーマにおいての製品化事業も行い、将来に向けた人材の育成にも力を入れてきました。